昭和を思い出させるデザインの手洗い。初めて入ったお店で思わずシャッターを切ってしまった。
昭和30年代、喫茶店でモーニングサービスというものが始まった。発祥は愛知県らしい。私がモーニングサービスを体験するのは昭和40年代のことだけれど、コーヒーと半分に切られたトースト。そしてゆで卵がひとつ。それで充分だった。あの頃は街に小さな喫茶店がいくつもあったが、今は一軒一軒と閉店してしまい、ファミレスやファーストフードに取って代わられた感がある。あの頃はマスターやママさんと話をするのがひとつの楽しみであったが、今は望むべくも無い。
先日、スティーブマックィーンの「パピヨン」を見た。日本での公開は昭和49年。胸に蝶の刺青をした男の脱獄の物語だけれど、アンリ・シャリエールという人の自伝を原作にしたものだ。男の蝶の刺青を見て、太腿に薔薇の刺青をした娼婦のことを思い出した。そして、今日交叉点で信号待ちをしていると、目の前をミニスカートで自転車に乗った女の子が駆け抜ける。その白い左太腿に蝶の刺青。

