飲み物: 2008年5月アーカイブ

私はキリンのレトロなデザインが好きです。麒麟をデザインしたロゴに片仮名の「キ」「リ」「ン」が隠されているのは有名。麒麟は中国の伝説上の動物。

キリンビールがビールのシェア第一位になったのは昭和29年。あの頃,丸いちゃぶ台で家族で食事をするとき,父親だけに特別に用意されていたものが刺し身とキリンビールだった。私達が南瓜の煮物を食べているときに,父親はビールを飲み,私達が食事を済ませる頃になってようやくご飯を食べようかという雰囲気になる。  

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六月の第三日曜日は「父の日」らしい。母の日に贈る花はカーネーションだが,父の日は白や黄色のバラらしい。昭和の時代,そんな日があるということは知らなかったが ,父親にもキリンビールにも,威厳があった。

      
ラムネの瓶はレトロで微妙なデザインをしています。

ラムネはビー玉で内側から栓をしてある。飲むには駄菓子屋の冷蔵庫の端に紐でつるしてある「ラムネ開け」を使わなければならなかった。「ラムネ開け」はビー玉が傷つかないようにとの配慮からか,木でできていた。そして,その「ラムネ開け」でラムネの栓を落とすのは勇気が必要だった昭和30年代。特に友達と一緒の時には緊張した。一発で開けないとバカにされるからだ。

もともとラムネにはビー玉なんてなかった。ちょうどシャンパンのようにコルクと針金で栓をしてあったようだ。ビー玉の栓を発明したのはイギリス人。それを受け継いだのは大阪人の徳永玉吉だと記憶している。「玉吉」さんですよ。でき過ぎた話は鵜呑みにしてはいけません。しかし,否定する根拠も持ち合わせていません。嘘のような本当の話なのでしょうかね。



ramune.jpg

ラムネ,ミカン水,サイダー・・。ペリーが黒船に乗って日本にやって来るまではいずれも存在しなかったことだけは確かなようだけれど,その後の歴史には諸説ある。「ラムネ」がレモネードを語源としているという話は有名。

昭和の時代には「ミカン水」が一番安かった。たしか5円で飲めたと思う。
甘いものに飢えていた昭和。


グラスに入れて飲み物を飲むなんていうことはあまり思い出せない。公園の水道から水をがぶ飲みし、風呂屋の扇風機の前でミカン水を飲み干した昭和。グラスに入れた思い出は「渡辺のジュースの素」くらいだ。

glass.jpg

今は全国で地サイダーというものが販売されています。レトロなデザインのものが多いですね。

下の写真をじっと見ていると、身体のどこかから青い思い出がサイダーの無数の泡のように湧き上がっては消えていきます。愉しかったことより辛かったことのほうをたくさん思い出してしまいますが、見えるはずはなく聞こえるはずもない、サイダーの表面で弾ける泡の小さな音が、私を幸せにしてくれます。愛しいデザインです。綺麗な写真です。

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サイダーといえば「大滝詠一」を思い出してしまいます。昭和40年代後半、三ツ矢サイダーのCMは大滝詠一の独壇場でした。

"なんだかうまくいきすぎる。
        今日は夢で見たようなキラキラこぼれるサイダー♫"

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