ギターのデザインは昭和から大きく変わることもありませんが,今見てもあの頃を思い出すギブソンのギターのフォルムです。J-45です。
小学生の頃からでしょうか。件の7歳年上の兄の影響でギターを弾き始めました。誰かに買ってもらったのか,兄のお下がりなのか,ガットギターでフォークソングを弾いていました。誰にも教えてもらったことはありません。ただただ,仕事から帰ってきてギターを弾く兄の指先をじっと見て覚えておき,昼間に学校から帰ると独りで真似をしてみました。コードが分からなくなると兄の音楽本を盗み読みました。そんなふうにして,少しずつギターが弾けるようになりました。
そんなある日,兄が新しいギターを買ってきました。ギブソンのアコースティックギターでした。そのギターの深くて甘い音には驚きました。私の古びたガットギターとは別世界の音でした。しかし,なぜか,兄のいない昼間にそのギターを弾いてみることはなかったです。なぜでしょうね。相変わらず私は古いガットギターの弦を斜めからのぞき込みながら,コードを間違えないように左手の指をいっぱいに開き,"遠い世界に旅に出ようか,それとも赤い風船に乗って・・・"と弾き語っていました。
